器械運動をしていると・・・
「先生、前転はできるのに後転はできない」
回るときに回転できず、「首が痛い」といったことはないでしょうか?
後転は前転と違い、後ろに回転します。そこには、後ろに回転する恐怖心や回転する感覚、腕で体を支持する感覚などの獲得の難しさが関わっています。
〈アプローチ1〉 恐怖心の軽減
後ろに回転することは、マットが見えず、恐怖心を感じることがあります。まずはその恐怖心を取り除く必要があります
①柔らかい道具
マットはできる限り柔らかいものを使い、倒れても子どもが「痛くない。」と思えることが大事です。器械運動は「痛い」と思ってしまうと、苦手意識につながります。
〈アプローチ2〉後ろに転がる基礎感覚
後転がうまくいかない原因は、いくつかありますが、腰の位置を高くすることや、回転する感覚を獲得することで改善できます。
①ゆりかご→背倒立
前後にゆりかごのように揺れます。慣れてきたら、後ろに揺れたときに、腰を高く上げて背倒立をします。後転では、回っているときに腰の位置を高くすることで回りやすくなります。補助をするときも、無理やり回すのではなく、腰を持ち上げると効果的です。
②手は耳の横
回転するときには、「親指を耳につけて、手のひらを天井にむけるようにする」ことが大切です。耳の横にすることでまっすぐに回ることができます。最初はゆりかごをしながら手をつくとわかりやすいです。
他にも、視線はへそをみる。などのポイントも大切になります。
次回は「どこにいけばよいのかわからない子」です
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