ゴール型でうまくいかず、やめてしまう子

わからないよ!
なにをすればよいの?

 ゴール型の種目はすぐに状況がかわることやルールが複雑なところに難しさがあります。
 その難しさから友達とトラブルになってしまうこともあります。「心」と「体」を動かして、友達と楽しく関わることは、体育に限らず大切です。他者を認め、応援し、勝敗を受け入れる力を身に付けることは、ソーシャルスキルを高め、学級の雰囲気をより良くしていきます。学級を子どもたち自らで作り上げていくためにも、体育授業は絶好の機会です。
 
1 易しいルール・声かけの充実
 多くの子どもに、長く複雑なルールや決まりは届きません。ポイントを絞り、授業の内容やねらいを焦点化することが大切です。
 ルールは最低限のものだけを設定し、子どもの困り感や上達状況を見て、変えていくことが大切です。
 ポイントなどは合言葉で表してあげることで、子ども自身が口にしやすくゲーム中も意識することができます。また、見ている子が外から教えてあげることで、雰囲気もよくなります。
 
2 集団達成を味わわせる
 ゴール型のようにチームで行う運動は、みんなで達成感を味わえるようにすることが大切です。
 チームの得点の伸びがわかるようなゲームを取り入れると
 チームで○点とれた!
 クラスで○点とれた!
 のように、集団で達成感を得ることができます!また、誰でも最初の得点は5点や全員得点でプラス10点!のようにすると、全員に活躍の場を作ることができます。
 
3 感情のコントロールの仕方を知る
 勝ち負けにこだわりすぎる子は、勝ち負けの経験自体が不足していることがあります。勝った時の喜び具合、負けた時の悔しがり方なども教師が伝えてあげる必要があります。あらかじめ、勝敗の態度やトラブル発生時の対処法まで決めておくことで、安心した雰囲気の中で、多くの運動や経験をつませることができるでしょう。
 
 大切にしたいのは、全員が楽しい「笑顔」の授業。どんな子も友達と関わって、楽しい時間を過ごすことが出来るように、UD体育で一緒に勉強しませんか?

UD体育 ~ユニバーサルデザインの視点からの体育授業づくり~

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