「へたくそ!」
(チームの友達に暴言を言う…)
「お前のせいで負けたんだ!」
(ゲーム中に友達を叩き続ける…)
ちょっと、ちょっと、一体何があったの?
点数が思い通りに入らない。
ベースボール型のゲームで負けた。
自分の思った通りに物事が進まないとき、
すぐにカッとなって、感情的になる子はいませんか?
時には、怒りのあまり友達に手が出るなんてことも…
体育の学習は、
他教科と学習環境が違う(教室から校庭や体育館へ)、
友達と関わる場面が多い(特にボール運動領域)、何より「体」を動かすことで、「心(感情)」も動きやすくなるように感じます。
心が動きやすくなる体育。
子どもたちの気持ちが前向きになるように、
学習の「環境」整備に目を向けてみます。
すぐにカッとなる背景には、感情的になる原因や目的があります。
原因や目的を考えることで、その子が体育をより「笑顔」で
楽しく学習できるようにしたいと願っています。
そこで、こんな手立てはいかがでしょうか?
①易しい場(内容、場、教具など)の設定
たくさんのことを伝えたい。教えたい。
その想い、痛いほど分かります。
ただ感情のコントロールが苦手な子にとって、
複雑な内容や、難易度が高すぎる教材は、
やることも多くなり、イライラが募ります。
授業のねらいや内容はできる限り焦点化、シンプルに。
子供の実態に合わせて、全員が楽しめる場になっているか。
子供の目線で易しい場を設定できているか確認します。
②教師が気持ちを受け止める
嬉しい気持ち、悔しい気持ち、悲しい気持ち。
体育では、子供の様々な表情が見られます。
カッとなったとき、手が出てしまった時には、
イライラが爆発してしまったのかもしれません。
そんな時は、本人が気持ちを落ち着けるまで待ちます。
落ち着いたら、何があったのか一緒に振り返ります。
どんな気持ちだったのか。
どうしたかったのか。
次はどうするといいのか。
気持ちが伝えるのが難しい時には、
教師が気持ちを通訳することも必要かもしれません。
③みんなで体育の学習をつくっていく
学習を進めていると、運動のきまりや取り組み方で
子供たち同士が揉めることがあります。
ゲームの学習だと、ゲームのルールや、攻め方(守り方)
で、特に子供の困り感が出やすいでしょうか。
子供の「困り感」がでていたら、ピンチ…
ではなく、チャンス!!
全員が楽しめる体育になるように、
全体で、その時の状況や気持ちなど困り感の共有化をします。
運動のポイントを話題にすることも多いです。
共有することで、次にどうしたらいいのか、
自然と全員で理解していくことができます。
大切にしたいのは、全員が楽しく「笑顔」の体育。
どんな子も体を動かす楽しみを味わえるように、
UD体育で一緒に勉強しませんか?
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