「うわっ!!(顔ゴシゴシ・・・)」
プールの水に顔をつけられない子、
水泳の学習でよく出会います。
みなさんは、どんな声をかけていますか?
顔に水がつく感覚が嫌だ。
昔、もぐって嫌な思いをした。
「水の中で息はどうするの?」
「目をあけたら痛いし、見えにくいよ?」
水の中で、どうしたらいいかわからない不安。
プールの時間が楽しみな気持ちは、
限りなく小さいと思います。
では、どうしましょう?
私は、体育授業でできることとして、
子どもの「水泳の時間、ちょっと楽しみになったな」
を目指して声をかけています。
①「こわいよね、ゆっくりでいいからね」
できない気持ちに寄り添い、安心感を増やしていきます。
友達と手をつなぎ、
「ぶくぶくぱー」の活動を行います。
コロナ感染症が心配されるので、
今はプールサイドに手をかけながら行います。
何かに体をゆだねられると、安心感は増します。
水の中で息を吐き、顔を出したときにすうことができると、
水を飲んでしまう不安が小さくなります。
②「頑張ったね。さっきより、1cmもぐれているよ!」
前向きな気持ちを認め、小さな伸びを見つけてあげます。
はじめは、あごまでもぐる。
次は、下唇、上唇、鼻の下、鼻の頭といったように、
「ぶくぶくぱー」を、少しずつ練習します。
「最初は口までもぐれなかったのに、
今は鼻までもぐれるようになったね。」
その子その子の成長や頑張る心を、
先生が見つけ、認めてあげます。
③「ゴーグル使ってみる?」
水の中で目をあけられない不安から、
もぐることができない子がいます。
その不安を取り除いてできるようになるには、
時間がかかります。
水の中で目をあけられることは、
できるに越したことはありません。
しかし、もぐることに大きくつまずいてしまっている場合は、
ゴーグルの使用を検討します。
また、ビート板を用いてのばた足、カエル足の学習では、
顔をつけないで行ってもよいシステムにします。
そうすることで、もぐれないからキックの学習ができないではなく、
「もぐれないけどキックのやり方わかったよ」と、
学習内容にアクセスできる場面をつくることができます。
「明日のプール、前よりちょっと楽しみだな。」
そう子どもが思える時間、つくっていきたいですね。
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